マーメイドライン 全1巻 金田一蓮十郎 百合姫 一迅社
本来はギャグ系作家として知られる金田一蓮十郎による、百合系オムニバスラブコメ作。
これまでの作風とは打って変わったような、時に華やかに、または冷たく切なく、女の子同士の恋愛を優しいトーンで語った内容。
aya-note comic 〜マンガレビューblog〜さん
短編集である「マーメイドライン」には、5組の少女たちのストーリーがおさめられています。
マーメイドラインという言葉は、ウェディングドレスの一形態をあらわす用語としてよく知られている。
金田一蓮十郎は、勘の良い人であれば「結婚式」を連想するであろうこの言葉を百合マンガ作品集のタイトルにわざわざ選んだ。
犬の本棚さん(百合と現実の境界線を抜ける『マーメイドライン』)(画像アリ)
百合ファンというのは、女性同士の交情に清らかな思いを抱いています。
これは男性を汚く、粗野なものと考えるイメージの裏返しですね。
真・業魔殿書庫さん(「マーメイドライン」は百合の可能性の扉をひとつ開いたと思う。)
多種多様な作品もジャンルとして拡がるには、異端に見えるものやイロモノに見えるものも出てくるような懐の広さも個人的には必要だと思っています。
百合な日々さん
なんでもかんでも告白してしまえばうまくいくとも限らないし、全部隠していても辛い……というもどかしさが非常にうまく表現されていると思います。
●追加
「人魚姫」というモチーフの活かし方や、MTFレズビアンという要素を取り込んだところなんかは面白いのですが、全体としては「同性愛に理解あるふりをしつつ、実はけっこう偏見入ってる1冊」だと思います。個人的には、あまりおすすめしません。
作品内で描かれている同性愛について「ちょっとひっかかった点」を述べられています。
まんがさんぽさん
ソフトたっちの絵柄とは裏腹に、濃く深いお話になっているので、そういう系統が好きならば問題ないでしょう。
ただ、スタンダードな百合漫画を期待する方は、あるいは見送りでもいいかもしれません。