3月のライオン 1巻(追加)
すずめ休憩室さん
そこまでも自分を責め続け孤独を抱え続ける主人公・零と零を取り巻く人達のほんわかとした小さなエピソードがページを読み進めるごとにまるで縦糸と横糸のように重なり合い、癒しという色をまとい、物語という1枚の布を織り上げているかのようです。
桐山と二階堂、あるいは明るいものと暗いもの(『3月のライオン』)
『3月のライオン』は意図的に明るいもので物語を埋める一方で、ただ一人暗闇の中にいる桐山が孤独になるよう作られているのですね。この明るいものと暗いものの対比は、『ハチミツとクローバー』から引き継がれたものです。(画像アリ)
受け継がれる明るさと暗さ(『ハチミツとクローバー』)(画像アリ)
『ハチクロ』に比べて、『3月のライオン』は暗くて驚いた、という意見も聞くのですが、それは正確なものではないんです。どちらも明るさと暗さがテーマで、ただスポットの当てられている人が違うんですね。
『3月のライオン』における神様と契約の話(画像アリ)
桐山は将棋という手段によって、生きるという目的を達成しようとします。はぐみは生きることによって、絵を描くという目的を手に入れます。
(以上、犬の本棚さん)
一連の流れを持ったレビューなので、「桐山と二階堂、あるいは明るいものと暗いもの」から読んでみてください。