神戸在住 10巻(最終巻) 木村紺 アフタヌーン 講談社

ひとりで勝手にマンガ夜話さん(これからも生きる人たちに)

連載は二年近く前に終わっていた。「神戸在住」の最終巻は一体いつになるのだろうかともやもやしながら読む新連載の「巨娘」を心から楽しむことも出来なかったけれど、このほどようやくまとまり完結に至った10巻を読んで、安堵した。

昨年末の話題作、巨娘。感想の中で多かったのが「あの神戸在住の作者がこんな漫画を描くのか」という驚きの声でしたが、それを読んだことの無い僕にはそこら辺が分からずただノリの良いコメディを楽しんでいました。

震災による死から始まり、死にまつわる物語は最後まで貫かれた。


7巻感想

犬の本棚さん(人形劇のような『神戸在住』)

世界とキャラクターの外見のギャップ。これこそが『神戸在住』という作品なのだと思います。

こちらは表現面での特異性を画像付で解説。

深町秋生の新人日記さん『誰よりも硬派でした』

神戸在住」はとにかく硬派だったのだ。それに強い情念を感じさせる純文学作品でもあった。