■アウトローの世界に足を踏み込んだ、元商社マンの青年。広江礼威「ブラック・ラグーン」9巻発売。3巻半に渡ったロベルタの復讐の物語に終止符。その中で立ち回る主人公の内面に注目が集まる。サンデーGX連載。

「BLACK LAGOON」 「面白さ」を求めたロックは「夕闇」にいられたのかという話 - ポンコツ山田.com

ロックはぶれていない。「夕闇」の立ち位置も、享楽を求めてロアナプラを選んだその性根も、ロベルタ編を通じてそこかしこで光っている。

「BLACK LAGOON」悪役面のロックは「正しい」人間ではなかったのかという話 - ポンコツ山田.com

ロベルタ編の主要人物は、みな「正しい」。みな筋が通っている。そしてみな等しく、他の側から見れば狂っている。それでもなお、その「正しさ」の優劣が読み手において画一的につけられてしまうのは、他のある「正しさ」を嫌悪しているキャラクターの見方に読み手が同一化されているからだ。

BLACK LAGOON 9巻とロックの「正しさ」の在り処の話 - それはロックじゃない

ロックに足りないのは「振り切れていない事」と、「その利己性が他者へばれないようにする配慮が足りない事」なんじゃないでしょうか。それが揃った時、ロックはバラライカの言う「いい悪党」になれるのかもしれません。

フラン☆Skinさん・イチニクス遊覧日記さん・錬金場さん